お父さんという壁(知愛)
私が不登校になったことをお母さんはすんなり受け入れてくれました。
ですが。お父さんと言う壁が、、、笑
今回はそんな壁をどう、崩し乗り越えたか、ということをお話します!
私は不登校になったことをお父さんにはどうしても話したくありませんでした。
ですがお母さんは「お父さんにもお話ししようね」と言ってきたので笑
私は「嫌や!絶対お父さんには話さへん!言わへん!」と強く反発しました。
理由は思春期に入り始めていた、ということもありますが、お父さんが私を受け入れてくれるはずがない。と、なんの根拠もなく否定的になっていた私はそう思っていました。
ですが、お母さんは
「お父さんにお話しせずに、サポートしてもらえないままでいいのか、お話しして、理解してもらって、サポートしてもらうのか、どっちがいいの??」
と聞きました。それを聞いて私はサポートしてほしい。と思いました。
ここからお話しする事はあまり覚えていないのでお母さんから聞いたお話しになります。
晩、お父さんが帰ってきて私は「知愛、学校行かへん。」と言いました。
お父さんは「学校行かへんでどうすねん笑」と言ったそうです。
これは覚えてはいません。
残念ですが、現在では一般的、当たり前な反応だと思います。
その後、お父さんが早く帰って来た日、休みの日はとにかくお父さんは私と話そうとしました。
「なんで行けないの?」
「何がしんどいの?」
「理由は?」
「学校に行かなくてほんとにいいの?」
「勉強はどうするの?」
と、質問攻めでした。
私もまだ答えは分からない状態でしたし、否定的になっていたのでとにかく学校に行かないことを責められている、怒られているんだ、受け入れてくれないんだ。
やっぱりか。
そんなふうに思い、お父さんを敵視するようになっていました。
そんなとき、お母さんから
「お父さんは聞き方が下手だから、責められているように思うかもしれないけど、知愛のこと、理解しようと思って聞いてるんだよ」
という事を聞いて質問にこたえよう、と思いました。
質問にはとっても、緊張しながらこたえていたのを覚えています。
でも、なんでかは分からないけど、日に日に質問されることは無くなって行きました。
終いにはなーんにも、聞いてこなくなりホッとしていました。笑
でも、ふつーに学校に行っていた時のように接してくれていたのでなんの違和感もなく、今では早く帰ってきたときやおやすみの日はお出かけすることもありますし、私の楽しかったことを話したり、本当になーんにも変わらない感じです。笑
前までは結構な頻度で喧嘩をしていたのですが、いまでは全然しなくなったなぁと思います。
最近は私が通い始めたお料理教室のことだったり、夏休みの旅行のことをよく話します。
前までは「なんで普通にもどったんやろなー」ぐらいにしか思っていませんでしたが、お母さんが夜な夜な話してくれていたり、お父さんも、仕事の合間に調べてくれていたり、理解しようとしてくれていた。
ということを知りました。本当に嬉しかったです。
今ではお父さんも、私の事をサポートしてくれる頼れる理解者です。
あまり覚えていないということもあり、なかなか分かりずらかったかもしれませんが、お母さんの記事に詳しく書いてくれると思います!
夫との温度差(かおり)
「お父さんに言ったって、どう言われるかわかってるもん。ぜったい分かってくれへんから、言わない!」
知愛はきっと、否定されることが怖かったんだろうなぁ。
私は知愛に、「学校に行かなくなったからって、楽になるわけじゃないと思うよ。」
というような話をたくさんしていました。
どんなものにも、自分にとって良い面と嫌な面があるものだし、学校に行かない方が、大変なこともたくさんある。
しんどい場から逃げ出しても、別の場で同じような課題は必ずやってくる。
どちらを選ぶにしても、良い面と嫌な面、ぜんぶの結果を引き受けることが自由と責任ということ。
良いとこ取りできることなんてなくて、自分にとって嫌な面をどう捉え、どう受け止めていくか。
そういうことは、生きていくために絶対に学ばないといけないんだよ。
そんな話をしていました。
それから、誰も代わってはくれないこと。
お母さんも、小学生までは伴走くらいはできるかも知れない。
中学生だともう、沿道で応援するくらいしかできない。
15歳過ぎたら、遠くから見守ることしかできない。
親でさえそんなもんなんだよ。
そんな話もよくしていました。
たくさん話して、いろんなケースを一緒に考えたり、関わった人を通してどのように自分と向き合うかの練習をしたり、少しずつ一緒に学んでいたんです。
でも夫はほとんど、そんなことは知らないでいたのです。
毎晩仕事で帰りが遅く、朝もぎりぎりの時間に起きて出勤していく。
簡単に話せることでもなく、ゆっくり話す時間もない。
表面的なことだけを聞いたって、そりゃ否定的な反応になるのは当然のことだと思います。
だから知愛に、伝えました。
「理解できないことは、人は否定的に反応してしまうもんだよ。否定されたままがいいのか、理解してもらってサポートしてもらえる方がいいのかどっちがいい?」
大好きなお父さんにはやっぱり理解してもらいたいと言った知愛。
「それなら、うまく言えなくてもいいから、”お父さんには理解してほしい”と思う気持ちを分かってもらおうとする努力は、自分からした方がいいと思うよ。」
と伝えたのでした。
夫は、時間があればじっくり聴いてくれる人です。
理解しようとして、いっぱい考えてくれる人です。
まずは知愛に自分の言葉で伝えてもらって、それから夫婦で夜中まで話をすることを週末ごとに何度か繰り返していました。
1週間の間で私が得た情報、知愛について理解できたこと、私の考えなどを伝え、夫は夫で、仕事の合間にネットを検索するなどしてたくさん考えてくれていました。
「すごい!めっちゃ理解追いついてるやん!」
「いや、お前の説明が分かりやすいねん。」
何度目かの話し合いで、こんな会話ができていました。
そして夫が言ったこと。
「俺に説明したように、俺の親にも説明できるか」
おぃおぃ。そこはあなたがしてくれ!
と思いましたが、義母への長電話でお伝えしました。
義母は世代も違うし、なかなか理解は難しいようでした。
それでもいろいろと話すうち、最後の方はお互いちょっと涙声になって。
「かおりちゃん、分かったよ。」と言ってもらえたのでした。
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