言葉の認識について

言葉って難しい。
お互いに理解し合ったつもりでいても、テーマにしている言葉の捉え方が違っていたら、まったく違う認識となっていることがあります。

あんなに話し合ったのに、全然見ているものが違っていたんだ。

と、後になって気づいて愕然としたことが何度かあります。
そこでこの記事では、toironeで捉えている「自分軸」についてお伝えしておきたいと思います。

参考記事

人によって言葉の意味が違う

この事を実感するまでは、自分が捉えている感覚はみんなも同じだと思い込んでいたんです。対人関係で起きるトラブルの原因の多くは、この思い込みだと今は思っています。

最近は、大切な人と大切な話をする時は、会話のテーマとなっている言葉の認識を先に共有するようにしています。

ある方から、
「〇〇に意味はあると思いますか?」

という質問をされた時も、その人の生きざまに関わるような本質的なお話だったので、先に「意味」という言葉の認識についてお伝えしました。

「意味という言葉をどう捉えているかによって違うと思うんです。”意味=価値”のようなニュアンスで捉えているとしたら、意味はあると思います。そこにどんな意味付けをするか?を決めるのは自分だと思うんです。」

その前提を共通認識した上でないと、「意味は自分が決めるから、あるようでない」という捉え方をしている私が、「そのことそのものに、意味はないと思います。」と言った場合、「あなたがしていることに価値はないと思う」と言われていると捉えられたかも知れません。

言葉で伝え合う時、自分の認識の通りに自分の思いが相手に伝わっているか?とても慎重になります。相手が自分にとって大切な人ほど慎重になり過ぎて、ほとんど何も言えずに終わるということもあります。先に感情を伝えてしまって、言葉を選び過ぎて本当に伝えたいことを伝えられずに終わってしまう時は、自分の不甲斐なさに落ち込んでしまいます。

それでも「伝えたい」「わかってもらいたい」という思いを持って、めげずにコミュニケーションを学び続けていたいと思います。

自分軸とは?

「自分軸」という言葉に、どんな印象を持っていますか?

これまでいろんな方と自分軸についてお話して来て出てきたのは、

・軸なんてなくていいと思ってる
・他人軸でもいいと思う


というご意見です。
私は、これも自分軸だと考えています。

誰がそう思ってるの?「自分が」ですよね。
文章の頭に「私は」という主語が入るなら、それは自分軸なんです。

そういう軸で、選択・決定している。

つまり「自分軸」というのは、自分が物事を選択・決定する時の自分なりの基準のことです。上の2例で言えば、「時と場合によっては、周りや相手に合わせよう。」という自分軸を持っていると言えます。

自分軸と混同されやすい言葉

自分軸で生きているという言葉を聞いて、

・自分勝手な人
・利己的な人

と同じように捉え、ネガティブな印象を抱く人もいます。
「自由に生きる」という言葉でも同じ現象が起きます。

自分の軸を持っていることと、周囲や相手を思いやらずに利己的に振舞うこととは、別の話であることを認識していないと、ごちゃごちゃになっていきます。

自分軸で生きている人が、周囲から自分勝手な人だと思われることはもちろんあります。でもそれは人や状況や受け取り手によることであって、自分軸=自分勝手ということではないと思います。

じぶん‐かって【自分勝手】 の解説
[名・形動]《「じぶんがって」とも》他人の事は考えず、自分の都合だけを考えること。また、そのさま。身勝手。手前勝手。「自分勝手な行動」

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E8%87%AA%E5%88%86%E5%8B%9D%E6%89%8B/

自分軸で生きるとは?

toironeでは、自分軸を取り戻すことは、上記のような自分勝手な人や理不尽な社会に振り回されて疲弊したり、自分自身を否定してしまっている人が、自分の人生の舵取りをする役割を自分に取り戻すことだと考えています。

自分はどう感じているか?
・自分はどう思っているか?
・自分はどう在りたいか?

と、自分の本音を知っていることを前提に、

・自分が選んでいる
・自分が決めている

という自覚がある状態を、自分軸で生きていると捉えています。

・「〇〇に言われたから」
・「〇〇であるべきだから」
・「ふつうは〇〇だから」
・「常識だから」
・「みんなが〇〇だから」

と、自分以外の誰かや何かに自分に関することの決定権を与えていると、いつも自分には力がないように感じてしまいます。自分は弱い存在だと。

でも、決める力を自分に取り戻すことで、自分の人生を創っている主体者となります。

自分軸で自分の力を取り戻す

自分の本音は受け止めた上で、相手や状況に合わせたいと思ってその選択をするなら、それは自分軸と言えます。

自分の本音を聞くことをしなかったり、無視して、相手や状況や一般常識などに合わせて行動することを、他人軸・社会軸と言います。

生きるということは、選択と決定の連続です。
毎日毎日、何を選び、何を決め、どう行動しているのか?
なぜそれを選び、なぜそのように決め、どうしてその行動をするのか?

意識していますか?
人に自分の言葉で説明できますか?
自分の中に根拠を持っていますか?

自分で自分の操縦をして初めて、自分の人生に主体的に参加していると言えるのではないでしょうか?

toironeでは自分軸をこのような意味で捉え、自分をアップデートしていくための情報を集め、実践し、シェアしていきたいと思います。

(文:かおりん)

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